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第42回石川県消費者大会に参加しました。

2011年11月11日(金)、金沢市文化ホール2F大集会室

 


石川県消費者大会実行委員会・消費者庁共催で第42回石川県消費者大会が開催され、生協連より27名が参加しました。

石川県消費者大会実行委員会では、毎年その時々の社会問題を取り上げて消費者大会を開催し、学習を進めています。
 今回のテーマは、今年最大の関心事である福島第一原発事故発生後の放射性物質による食品の安全性を取り上げ、『今、気になる!?放射能物質と食品の安全性』と題して企画しました。

開催まで1ヶ月を切った頃、全国消団連より消費者庁からの「食品と放射性物質についてのリスクコミュニケーション」についてご案内がありました。消費者庁では食品と放射能に関して、消費者と専門家が共に参加する意見交換会等を全国各地で展開しており、早速問い合わせて種々の手続を踏み、消費者庁との共催で開催することができました。 

準備を行ってきた11の団体を代表して実行委員長の宮下亮さんが開会挨拶を行ない、ご来賓として石川県県民文化局次長の森田美恵子さんと金沢市市民局市民参画課課長の山下範安泰さんからご祝辞をいただきました。

続いて、消費者庁の石黒岳さんからこの間の消費者庁の取組みについて報告がありました。
 

講演は、東京大学名誉教授で倉敷芸術科学大学学長の唐木英明さん(写真)を講師としてお招きし、約120名が参加して講演会とワークショップを行いました。

講演に際して唐木さんは「人間は直観的な動物で、思い込みによる誤解も生じやすい」とするヒューリスティクから説き起こし、「自分の身に危険や利益のある情報に敏感で、信頼する情報源としてマスメディアに頼る人も多い」「農薬や添加物などの化学物質では、安全のために設定された値は、危険な物質が無毒となる量の100の1(閾値)よりさらに下回る値を規制値としており、規制値を少々上回っても人体に影響を及ぼすことは考えにくい」「今回の放射能汚染について国が定める規制値、年間5mv(ミリシーべルト)とは、100mSv以下のがん発生リスクは事実上無視できるとする科学的知見から設定されたもの」など、放射性物質と食品の安全性について、明快に説明されました。

引き続きのワークショップでは、冒頭に食品の安全性に関するリスクコ
ミュニケーションについてあらためて、唐木さんから「まさに、この大会そのものがリスクコミュニケーションの場」と説明していただき、各テーブルごとに、放射性物質への不安度を共有することからスタートしました

が、講演を聞いただけでは不安感は一向に解消されていないことが伺われました。

会場からは福島県出身の方などから、放射性管理区域内で生活している現状があるが、人の健康は保たれるのか?食品中の放射性セシウムが00Bq(ベクレル)に引き上げられたのは妥当なのか?などの質問に対して、

唐木さんから「1mvを確保することは理想だが、非常時での実行可能な措置がまずは必要であり、基準値はICRP(国際放射線防護委員会)が幾つもの事例から示している値であり、信頼できると考える」「食品中の放射性セシウムの基準値500Bqは0.008mSvに相当し、それを5種類の食品群に配分している。見直すとすれば大もとの5mSvの方だ」など丁寧に応えていただきました。ワークショップを終えるに当たり、青海万里子実行委員が「放射性物質についてはいろいろな説があり、今日の講演ではひとつの考え方を示していただいた。今後別の説も聞く中で自分なりの判断基準を設定し、報道や風評に踊らされない賢い消費者であってほしい」としめくくり、大会を終えました。今回の講演とワークショップの様子は、インターネットでライブ映像を見ることができます。興味のある方は「FM4649」を検索してご覧ください。