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第52回石川県消費者大会開催しました。

講師の仲村 和代氏

テーマ 「衣類ロスを考える・ファッションの在り方」
開催日時 2022年11月2日(水)13:30~16:10
開催場所 石川県地場産業振興センター及びオンライン利用
主  催 石川県消費者大会実行委員会
(石川県労働者福祉協議会、日本労働組合総連合会石川県連合会 石川県生活協同組合連合会、食とみどり・水を守るいしかわネットワーク、石川県青年団協議会、石川県退職者連合、石川県退職女性教職員の会、石川県勤労者協議会連合会、NPO法人消費者支援ネットワークいしかわ)
後  援 石川県、金沢市
参  加 会場参加57名、オンライン参加12名 
1.講 演
 テーマ「ファッションと大量廃棄社会~私たちにできること~」
 講 師 仲村 和代 氏 (株)朝日新聞社デジタル機動報道部次長
 内 容
 食品ロスは注目されるが、衣類ロスも大切な問題である。日本で1年間に廃棄される新品の服は10億着にもなる。低価格のコスト重視から海外(主にバングラデシュ)で作られ、高価格×少量数よりも低価格×大量数の方が安くなるため、大量生産→大量廃棄が発生している。
 バングラデシュは90年代に先進国の大手企業からの注文を請け負い、世界のアパレル工場と呼ばれる。その背景には低賃金、長時間労働があり事故も発生している。
日本のアパレル業界でも零細経営の生産工場(弱者)とアパレルメーカー(強者)との力のバランスがあり、下請け企業は安い工賃、短納期を強いられる現状がある。
 近年、コロナ禍で「服ロス」への関心が高まり、フランスの「衣服廃棄禁止令」の施行など、アパレル業界にもすこしづつ変化がおきている。日本でも環境意識の高まりで大量生産、大量廃棄のへの疑念が高まってきている。消費者としてできることは、良いものを「安く」ではなく「適正な価格」で購入するなど、意識を変えること。消費行動は商品への投票であり、企業やメーカーそして社会を変えることにつながる。

会場の様子

池下 奈美氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.県内団体の取り組み報告
①制服を活用した3Rで広がる「おさがりの輪」
(制服リユースリクル・NPO制服バンク石川代表 池下 奈美 氏
・長男が制服のズボンを何度も破き困った経験から、2017年に制服専門のリユース店を 開業。現在は金沢・能美の2店舗。石川県全域の幼稚園から高校までの制服や体操服等を買い取り、安価で販売している。また、制服を購入できない困窮家へ無償提供する活動(NPO制服バンク石川)について紹介された。

曽根 達也氏

②「未来のため取り組み~コマツマテーレ~」
 小松マテーレ労働組合執行委員長 曽根 達也 氏
・(株)小松マテーレ(株)の会社概要と新しい事業への取り組みや、新しい素材の研究、環境への取り組みについて紹介された。