第49回石川県消費者大会
日時 2019年2月13日(水)
場所 労済会館 3階ホール
今年度の石川県消費者大会は「知っておきたい 憲法基本のき」をテーマに124名が参加し開催しました。
実行委員長の中川博さんの挨拶で始まり、石川県生活安全課参事 宮前一朗氏から来賓のご挨拶を、金沢市市民局人権女性政策推進課課長 中坂暢江氏からメッセージを頂戴しました。
前半は、松元ヒロ氏のひとり芝居「憲法くん」。政治風刺で有名な「ザ・ニュースペーパー」の結成から参加していた松元氏は、政治ネタを中心に、軽妙かつ巧妙、きわどいトークで聴衆を引き付け、会場内では、時にはうなづき、時には苦笑、時には爆笑や拍手が沸き起こりました。また、自書「ひとり芝居『憲法くん』」も上演しました。
休憩をはさみ、後半は金沢弁護士会所属の弁護士で、消費者支援ネットワークいしかわ 専門部会副部会長の渡辺数麿氏に憲法出前講座「憲法とはどんな法律か?」を講演いただきました。
日本国憲法を学ぶときに、自民党改正草案との比較の中で今の日本国憲法の価値を見直す講演が多い中、今回は、諸外国憲法との比較という新たな視点を取り入れたお話でした。
憲法の卵と言われるイギリスのマグナカルタから、個人の尊厳を謳い始めた人権宣言。世界大戦の原因になったと思われる外見的立憲主義。身分制度がまだ残っている世界や日本における人権や社会権の変化と今。国による違憲立法審査権の違いや考え方。そして日本国憲法は、「国家」に対して、「国民の権利・自由を保障するためのルール」を、とても短い言葉で端的に伝えている事。憲法9条を含めた憲法改正論議の中で、そもそも憲法に入れるべき内容なのか、法律で決めたらよいものではないのかという問題意識を持って欲しい等、渡辺先生の私見を交えて、熱くお話いただきました。
参加者の感想の一部を紹介します。
・熱演に、胸がスカッとしました。
・ヒロさんの熱い心が伝わりました。
・楽しいお話の中に、日本国憲法の重要性や、憲法改正の必要性について考えさせられました。
・改めて、憲法の前文は素晴らしいと思いました。
・日本国憲法の基本の話が聞けました。
・日本国憲法の良さを改めて感じた。
・諸外国との比較は、興味深かった。
・法律は人を縛るルール。憲法は国(権力者)を拘束するルール。人権は進化していることがわかった。
・憲法の原理は個人の尊厳に尽きることを再確認できた。